熊本市は環境保全を目的とした債券『グリーンボンド』発行に向けて準備を進めています。
8日の市議会で大西市長は発行額を50億円とすると明らかにしました。
『グリーンボンド』は自治体や企業などが環境保全を目的とした取り組みの資金調達のために発行する債券で、地球温暖化問題などに関心を寄せる投資家から注目されています。
熊本市は今年度の当初予算にグリーンボンド発行に向けた関連経費300万円を計上。
8日の市議会・一般質問では吉田 健一議員が進捗状況について質問しました。
【吉田議員】
「グリーンボンドの発行について経緯と現状、規模や額面目的をお示しください」
【大西市長(答弁)】
「熊本市の特徴である豊かな自然環境や地下水保全に取り組む資金をグリーンボンドにより調達し、環境への取り組みを広くPRすることを目的として、今年中に50億円の発行を目指し、現在事務的な手続きを進めている」
県内の自治体での単独発行は初めて。
市は50億円の資金の多くを『地下水保全』に使うと打ち出しました。
【大西市長】
「世界一の地下水都市である。誇りであるし、将来に向けて守るべき財産。それを守るために地域での取り組み、それを投資家の皆さんに後押ししてほしいという
強いメッセージが出せることがメリット」
債券は今年中に発行する予定で、一般的には投資家が証券会社を通じて購入。
発行単位は1000万円ということです。